デイサービスは日本語で「通所介護」を指します。施設に住まず、基本的に日中の時間帯だけ生活援助のサービス提供を実施。1日の流れとしてはまず、自宅に住む要介護者を朝に迎えに行きます。そして、施設では食事や排せつ・入浴の手伝いをし、機能訓練やレクリエーションなども行います。夕方には各々の自宅まで送り届けますが、中にはデイサービスでも宿泊付きの「お泊りデイサービス」を実施している施設もあります。
また、介護の職種は長時間労働で休日も少ないイメージが強いのですが、その中でこのデイサービスは働きやすいと人気があります。まず、お泊りサービスがない施設であれば夜勤がなく、施設によっては日曜・祝日を休みに指定しています。不規則な生活を不安視している方にとっても働きやすい環境が整えられています。他に、車の送迎なども業務に含まれる事も多いため、その幅広い仕事内容から、介護の未経験者であっても経歴が生かせるポイントを見つけやすい特色があります。
ただし、介護職員に資格要件はないものの、実際には少なくとも介護職員初任者研修は修了しておかないと就職が難しいケースが多いです。しかしながら、求められる資質は介護技術だけではありません。利用者と接する時間は入所タイプの介護施設と比べて圧倒的に少ないため、利用者のその日の体調や気分を、会話や様子から徹底的に読み取らなければなりません。むしろ臨機応変に対応する場面が多いため、観察力とコミュニケーション能力が求められます。さらに、デイサービスは施設ごとにレクリエーションの個性が溢れており、差別化のポイントの一つにもなっています。イベント企画や盛り上げ役が得意な人には向いているといえます。